アニメ映画:サカサマのパテナ レビュー

吉浦康裕監督のアニメ映画「サカサマのパテナ」を見てきました。

作りこまれた世界観とストーリーで惹き込まれる話でした。
スタジオ六花特有のカメラワークで、よく99分の映画にまとめたな、といった印象を得ました。

ストーリーや世界観が特に気に入っているので、これはネタバレ無しで楽しんで欲しいです。
しかしネタバレ無しとなるとほとんど話せることがなくなってしまうので、ネタバレ有りでいきます。



これから見る人などは、公式がニコニコなどに上げてくれているのでそちらを見ましょう。
本編そのまんまなものが、だいたい20分くらいは見れます。コメント無しでみましょう。




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開幕、何やら防護服を 着た女の子が地下を走っていて、埃が上に上がっていくってもうこの時点で伏線なんですよね。
その後荒廃した街を彷彿とさせるようなパイプだらけの魅力的な住宅街へ。もうこの時点で大興奮でした。
















 着いた途端、皆から「パテナちゃん!」「食料あったよ」みたいな会話。この時点でヒロインは人気者で明るい性格、そしてこの街は食料が不足していたり、細々と暮らしているという点が読み取れる。

・パテマ (CV:藤井ゆきよ)
地下集落の世界の姫


・ポルタ (CV:大畑伸太郎)
地下集落の世界の若者

・ジィ (CV:ふくまつ進紗)
地下集落の老人

この青年と老人に、パテナは咎められます。「地下行くな」とか「掟で決まってることを破るな」とか。
その後、「ラゴスなら探検を止めない」というセリフを吐いた後、わかりづらいとこで回想シーンが挿入されていて、初めはわかりづらかったのですが、「今」はラゴスはいません。

「ラゴス」は昔居た人物で、パテマが好きな人といった感じ。そしてラゴスは写真を渡す。こことは全く違う緑いっぱい広がる世界の写真を。「こういう世界もある」とのこと。
ジィに至っては「ラゴスはもう地底人じゃない」とか抜かす始末。ひでぇ。












 そしてここで手を離すと、写真は上に落ちていく


やはり諦めきれないパテマは地下通路で発見した梯子へ向かおうとするが、天井に足をつけた人間に会う。
いきなり襲ってくるため、逃げるものの、周りが何も無く、落ちてしまうところだったがサカサマ人間から離れたところ襲ってこないと安堵をついたところ、落ちてしまう。(ここが正直不自然だった)

目を覚ましてカバンを落としたので、カバンを取りに行く













もうここで不自然なことがわかる。フェンスが生えてる位置とか、下に空があるとか。













・エイジ (CV:岡本信彦)
アイガ国(地上の世界)の男子学生。

と出会う。

お互い、重力が真逆の人物と出会う。


地球人の重力を下とすると、地球人側から見ると地底人の重力は上向き。よって、地上に出ることによって、地球人は崖から落ちても怪我するくらいだが地底人は空へと落ちてしまう。

パテナはエイジに捕まらないと死んでしまう。この感じICOのような物を感じさせる。
エイジはパテナを掴みながらジャンプするとゆっくりと落ちる。

重力がパテナの分消えるので、エイジの体重を50kgとして、パテナの体重を48kgとする(確か2人の体重はほぼ変わらないがエイジのほうが重い)と、差し引きで2kg程度のグラビティしかないので、ふわふわと浮遊できる。むしろカバンを持ったままのパテナを掴んだため、空へと引っ張られてしまうのでカバンを捨ててなんとか地上に降りる。
カバンは空へと落ちていく。


とりあえずエイジの隠れ家にパテナを放置。エイジは学校へ行くことにする。
学校へ行くまでムービング・ウォークみたいな、空港によくあるエスカレーターの平らな道版みたいなもので行くという感じから、8:30です!というアナウンスから始まり、理事長の教えみたいな物を朝から刻み込まれる。完璧な社会主義で独裁政治みたいなのが今の地上の現状でした。

理事長だと思ってたら、国の独裁者みたいな感じだったんですね。他に人いなさそうだし。

主人公だけが不まじめみたいで、皆は怯えて従っている。主人公も反抗する態度は取らないが。
規則で決まっているから講義中よそ見したり空を見ていたりして減点。何が減点なのかというと市民権というのが関わってくるそう。
恐らく未成年は学校に通うことで人権を得たりしているし、何かしら罪を犯したり秩序を乱すものは人権すら失うという恐ろしい世界。
というかみんな目が死んでるんですけどね。


地上に張り巡らされてる監視カメラで、パテナの存在がバレる。地上において「空へ落ちるものは罪人」と教えられている。
ラスボスのアイガの独裁者がパテナを捕まえに行く。という流れなのですが独裁者は最後までラスボス。


パテナが地上に行ったことを知った地底人と男主人公が出会い、パテナを助けることにする。
見つからないように救い出すがバレる。
逃げるために戦闘してたらエイジが死にそうになったのでおもりをつけたパテナとエイジが抱き合い空へと落ちていく。

「やっべぇよ…何してんの…」とか思いながらハラハラ見てたんですが、どうやら空まで落ちきると、アイガで何度も言い伝えられてきた「昔罪人は空へと連れてかれた」という人たちが作り上げたであろう街に辿り着く。
感動と同時に「は?宇宙は?」みたいに思ってしまったがなかなか演出としては良くて感動のほうが強かった。と、この時は思った。

淡々と書いてきたせいでわかりづらいんですが非常にこの展開が良かった。

昔空を目指した父が居たりとか伏線があって、
そして昔父が使った飛行機を使い地上へ戻り、地底へ帰る

敵に追われて、途中で捨てた飛行機を拾われ、地底に攻め込まれる。

(地底側からすると下から地上人がやってくる)

地底人の青年ボルタの活躍によって、重力により攻めこんできた地上人は地底人側から見て上へと落ちていく。
時期に地底人側から見た天井が割れる。そうして敵は空へと落ちていく。
独裁者がついには味方からも裏切られて落ちていくのが良いなぁって思ってたんですが、「は?じゃあこの空の上にはなにがあるの?」って思ったんですけど、違うんですよね。

この上は本当に宇宙なんですよ。

それで、地上人だと思ってた男主人公サイドは実は“サカサマ人”ということ。

地上人のこと「アイガ人」って言うんですけどアイガってサカサマにするとガイアですよね。そう、サカサマなんですよ。

途中、ガイア国から空へと落ちて行った先には、大きなビルなどが建っていたりしていたんですが、これが最下層ですね。

それに気づいた時、本当にこの映画すげぇなって思いましたね、

人工照明の設備(太陽や星)や、空気を作り出す装置などが描かれていました。

ガイアで「星が綺麗」って言ってたのは恐らく作り物の星だったんでしょうね、残念ながら。

映画は独裁者が死んで、みんな「やったぜ。」といって、地底人だと思われてた人物たちで割れた天井を見て、緑いっぱいに広がる場所になっていたというところで終わります。



演出や脚本は本当に優れていて面白かった。
だが、サブキャラへのスポットライトが当てられなさすぎてちょっと不憫かなと思いました。
実はアイガで男主人公をかばう女クラスメイトが居るんですけど、それ以来1回しか出ないし、「こいつ主人公のこと好きなんじゃ?」と思ったのに特になかったし。

すごい乱文なんですけどこれは本当に見て良かった映画だと思いました。
シンプルだと思ったらかなり複雑で整理が追いつかないような面白さで、ファンタジーと思ったらSFみたいな、凄く惹き込まれる良い映画だったと思います。

なんといってもだんだん惹かれ合っていくエイジとパテナがたまらないんですよ。初めは手を取り合ってただけなのに最後とか抱き合ってますからね、大興奮です。

もうなんか内容そのまんま書いてる感じになってしまったんですけど本当に見てない人には見て欲しい映画ですし、俺ももう一回みたいなと思いました。

やっぱりアニメは最高だぜと思える映画でした。

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