オタクの断捨離、オタクとミニマリズム

オタクにとって、断捨離は馴染みが無いかもしれない。
妻が勝手に捨てて旦那が鬱になるコピペだったり、
「断り」も無く「捨てて」夫が「離れる」
なんて揶揄されることだってある。

今日はオタクの選択と集中の話をします。


 

導入-俺のルーツ-


昔は金が無くて、無い金でひたすらグッズを買った。
好きな物に囲まれるのが好きだったり、ズラッと並ぶゲームソフトを見てうっとりしたり、全巻揃えたBDを並べたり、漫画を作者順に並べて浸ったり、エロゲのクッソデカい箱と初回限定特典を飾ったりしたもんだ。

まあ子供の頃から「無駄遣いするな」「あんまりゲームするな」とか言われてきて、(厳しくは無かった、一般家庭レベルの躾です)
高校生頃からバイトをするようになって、今まで買えなかった物をとにかく買いまくった。グッズ(缶バッジやらストラップ)をひたすら買ったりフィギュアを買ったり……とにかく部屋に自分らしさを求めていった。

高校卒業して大学を中退し、フリーターだった俺は時間と金を兼ね備えて買い物依存症になってたと思う、ひたすら金を使わないと気がすまなかった。
「財布に金があったら使わないと気がすまない」とか思ってた。

貧乏人が遊べる金を手に入れた裏返しなんだよね、多分。
買うことで「俺は貧乏人じゃない」と肯定された気分になったし、アニメ業界に貢献してると自分を正当化出来たし、凄く気分が良かった。
 自分で稼ぐようになったらちゃんと考えるようになる系理論は間違いだったとわかる。自分の金だからこそいくらでも無駄に出来るからだ。

今思えばブランド物で自分を飾る人間ってこんな感じの心理なのかなぁ、って思うんですよ。自分が何もない、能力もない人間だから凄い名前を借りて「俺は凄いんだ」って証明しないと辛かったんだと思う。(ブランド物は凄い→ブランド持ってる俺は凄い、みたいな意識の刷り込み)

まあ、アニメ業界に貢献するのは良いことなんだけどね。
今はクラウドファンディングで成功例がたくさん出てる(ゆるゆりとかね)し、グッズで間接的に還元する以外の手段が出来て良かったなぁ、って思ってます。
BDとか見ないしね。ストリーミングのサービスが充実してくれたし。

とにかく俺は物に執着して、溺れそうだった。
積みゲーを増やし、見ないのにBDを買って、未開封のフィギュアを壁際に置いて、未開封のAmazonの箱を放置して、間違って同じものを2回買ったりを繰り返し、漫画の透明な袋を剥がして無い、きったねぇ散らかったこの部屋が居心地が良いと誤解して、そこに自分らしさがあると思っていた

つくづく自分を直接的に飾る人間じゃなくて良かったと思う。
オタクじゃなかったら多分財布!腕時計!車!スーツ!みたいに典型的な面白くない人間になってたと思う。

ミニマリズム


そんな生活を繰り返してある日、金も無え、見栄もねえ、学もねえ、技術もねえ、最底辺だと自覚せざるを得ない生活をしてる中で出会ったのがミニマリズムだった。

ミニマル最小限
ミニマリスト… 最小限の物だけを持って余分なものを省くことでより良い生活をする人。

ちょっと違うが厳選主義みたいなもん。

最近?少し前?に流行ってるらしい?
俺はオタクなのでオタク関係以外の情報はシャットアウトしてるので詳しくはないが。

検索すると色んな人が出てくると思う、4畳で暮らす人、冷蔵庫無しで暮らす人とか。
ミニマリズムってのは流行り廃りとかじゃなくて、一生使えるスキルであって胡散臭いもんじゃないってことを頭に入れてほしい。

利点は物を少なくすることで、
掃除が楽になる(埃と無縁になれば健康にも良い)、 
家賃が減る(狭い部屋で暮らせるからという意味)、
物を失くさずに済む
まあ色々な利点があるわけだ。

もちろん、狭い部屋なら大人数でワイワイは出来ないとか、一長もあれば一短もあるだろう。
そこは自分の生活スタイルに合わせて、参考にすべきだと思う。子持ちとかは大変だと思うし。

何故ミニマリズムを選択したか


何でヒットしたか覚えてないんですけどネットブラウジングしている時にミニマリストの人のブログを読んだ、というのが一番大きいのかなぁ、とも思ってます。

以前に祖父が亡くなった記事を書いたんですが、その1年後別の祖母も亡くなってしまいました。
そこから「もし残ってる人間が死んだら東京の土地を~」という話になって、相続税や土地とかの話になり、いつでも引っ越しできるよう、身軽に。持ってる物減らしたいなあ、と考えるようになった部分もあります。

あと基本的に肌も肺も喉も強くないので、ほぼ掃除してなかったんですよ。
夜勤やってた時代もあって布団干してなかったり、換気もしてなかったり。
面倒臭がりに拍車が掛かった感じです。

そんな自分を変えたい部分もあって、ミニマリズムを参考にしよう!と決めました。
ミニマリズムそこまで信用してなかったけど綺麗にすることは良いことだと思うのでやってみることに。

「ミニマリストって狭い部屋で同じ服着て冷蔵庫持たないんでしょ!?キモ!!」
「自分に酔ってない?生きてて楽しい?」
みたいな考えの人も居るかもしれない。
別に物を減らすのは目的じゃなくて手段だと言うこと、そして全部賛同出来なくても一部参考にする、くらいの気持ちでいきましょう。
あと別にミニマリストってカッコつけでも無いしただの生活のスキルな訳で。
ミニマリストであることにこだわる、とかじゃなくてただの生活スタイルだと思ってます。

そもそも物を持つ必要が無くなった


この話題で欠かせないのは、物を持たなくて良い時代になってきたことです。

アニメはストリーミングで見れる。漫画は電子書籍で済む。財布は電子マネーで良い。
ゲームはDL。音楽はストリーミング。
時計なんて実用性という点では要らない物の代表だしね。(ファッション的につけるならいいが



紙の漫画、読まないのに大量に購入した物が埃かぶってて読んでるだけで喉痛くなってきたんですよ。
管理が面倒、おまけに暗いと読みづらい、エッチなシーンを拡大して青年誌なのにおまんこの描写があるのか判断しづらいんですよ。
おまけに電子版は安い。これで「サービスが終わった時~」とかいう出口を考える人間は買った漫画を何回読み返したかを思い出して欲しい。

作者が犯罪者になったら何故か取扱中止とか、電子版読めなくなるとかはあるのかな?そういう話題になった時に読みたくなったりもするわな。まあそりゃ仕方ねえよ。

あと、大好きな漫画は紙で買う。という考えがあるっぽいが、俺はこれに賛同できない。
解像度が低くても圧倒的に見やすさは電子だし、大好きな漫画が汚れたらそれなりにテンション下がる。所有欲は満たされるかもしれないが電子が所有してない感の理由にならないと思ってる。そういう前時代の人間は時代に取り残される癌だ。これも極論な。

そして東日本大震災で死にかけたからな、俺は。
紙の本、本棚。立派な死因・怪我になると思う。COMIC LOに押しつぶされて死んだ、とかならだいぶ面白いが基本的には笑えない。




紙漫画のヘイトが高まりすぎて長文になってしまったが、それでも紙買うぜ!ってなら良いと思う。こだわりの本棚を作ったんだ!ってのなら全然良い。
電子の利点を参考にしつつどちらかを選べば良いと思う。
あと何なら出版側が時代に追いついてないからな。電子版の方が作者に入る金が少ない。

電子版の売上が紙を上回った、という決定的なデータが出てる以上出版社がなんとかすべき問題なので、作者に金が入るから…という理由で紙を選ぶんだったら一生Amazonの割引もスーパーの値引きも季節が過ぎた服も買えねえと思うし、クレジットカードなんて使えねえ。

まあ物を持たなくて良くなった。現代社会バンザイって訳で。
便利なものってのは初回こそ知識をつける為の時間を消費する、が浪費ではない。
新しいものにチャレンジし続けずに「でも俺は~」とロマンだとかを言い訳に過去のものを賛美していては基本的に損をする。そういう客層は企業の足枷にもなる。

実践した事



思い切って、オタクグッズの8割くらいを手放しました。
オタクであることだけが自分のアイデンティティだったので、やはりこれを手放すのはかなり抵抗がありました。
レアなグッズもめちゃくちゃあった、価値は無いけど意外と手に入らない物とか。気に入ってる物とか。

じゃあ自分とは何か?と考えた時に一番大事なのはアニメを見る、ゲームをする、といった能動的消費なんですよね。
もちろんグッズはそれ単体で完成していて、眺めるだけでも楽しいんですよ。

でも購買は出口を考える必要がある訳ですよ。
「捨てるとき面倒」「売る時金になるか」「売る時手間(持ち運びとか)」など。

これは俺の考えなんですけど、出口を考えないのは駄目だと思うんですよ。
極端な話、人間はいつ死ぬかを意識しなければ無駄な1日を過ごしてしまう。
ペットだって「死んだらペットロス症候群になる」とか考えるな、みたいな考えはあまり好きじゃないんですよ。
まあもちろん全員考えてないって事は絶対ないでしょうけど。(幼児とかならまだしも)

どうしても手放すのが辛いなら手放さないのも手だと思うし、僕は写真に撮って一応形に残すことで手放せました。

部屋のものを見た時に、絶対手放したくない物って「手放すか?」みたいな発想にすら至らないんですよ。
パソコンとか、PS4とか僕は確実にその発想には至りません。(時代が進んだり後継機とかで要らなくなる可能性はあるけど)

正直、オタクグッズって実用性は無いんですよ。
「よく考えたらいらないよね」っていうと多分オタクから「極論だろ」って言われると思う。極論なんだけどさ。
「眺めてるだけでも楽しい」、これは決定的なアドバンテージですけど、僕は実用性と天秤にかけたわけですよ。生活スタイルの制約もあるしね。
俺20年以上はオタクやってるけどストラップとか缶バッジとか使った記憶ほぼねえもん

別にスマホにアニメキャラのグッズつけて会社に行こうが、大量のアニメクリアファイルを使っても良いと思うし、アニメネクタイつけて行っても良いと思うけど、まあせいぜい1個か2個しか使わないですね。

もちろん買うなとも思わない。アニメグッズが売れに売れ続けてうまるちゃんは2期が決まった、みたいな事例もあるしね。


手放したモノ


  • 卒業アルバム
これは一番最初に捨てた。学生時代に良い思い出が一つも無かったから。
俺みたいな人間以外は捨てなくても良いと思うが、友人と遊ぶ時に見たりするもんらしい。だから友人の部屋で見ればいいんじゃねえかな。
「流石に捨てる前に1回見るか…」という要らない貧乏性が発生して、
集合写真・生徒一覧以外のスナップに俺の写真が1枚も無くて「え、流石にそんなことある?」と割と辛い気持ちになった。

  • アニメポスター
これは辛かった。アニメを見始めて最初にやったオタク的行動はアニメポスターで壁一面埋めることだったからだ。
メガミマガジンを数冊買えば埋められるんだけどね。
タペストリーという上位互換かつ売れるモノがあったので一部処分した。
アニメキャラの顔が描いてある物を捨てるのはマジで勇気が必要だった。根っからのオタクなんだ、俺は。
ちなみに剥がれてないポスターはまだ張ってある。日焼けで色落ちしてるけど。

  • タペストリー
一部売った。オタクとして活動してるとアホみたいに増えていくんすよ。
コミケでも、アニメショップで何か買うにしろ、初回限定盤のゲームを買うにしろ、一生つきまとってくる。
飾る壁の面積が無かったので一部は売りました。

  • 缶バッジ・ストラップ・ポストカード・カード・コースター・小冊子・リーフレット・表紙別カバー・テレホンカード・クリアファイル

全部売った。
一度も使ってねえ。多分売却価格も大した事無い。だってオタク系中古ショップで50円とかで売ってるからね。
アニメイトとかゲーマーズ、とら、メロブとかで買ってたからね。死ぬほど溜まってた。

なんかついてくるしこっちで買おう、という心理で買ってた。絶対ほしかったわけじゃない。貧乏性というやつだ。

あ、でも死ぬほどあったモノ全部売ったけどNEW GAMEのリーフレットだけ唯一残した。
理由はえっちだったから。




  • アニメ系雑誌
インタビューとか面白いんだけどね。俺はほとんど読んでなかった。
特典目当てで買ってたからね。
この先もきっと読むことはないので売った。
社会人の「いつか読む」は100%読まない。時間がねえからな。そんなんは捨てちまえ。

  • BD
買ったけど一度も見たこと無いから全部売った。
マジで売却価格安いんだよね。中古で買う人間がほぼ居ないからかな。
BDって基本お布施だからね。俺BD買ったのに見直す時ネットで見るもん。



  • パッケージのゲーム、前機種のゲーム
DL版に完全移行したので全て売った。ソフトの入れ替えほど面倒なものはない。俺はファミコンからゲームに入ったが別にソフトの入れ替えは楽しいもんではない。昔から面倒なんだよ、アレ。64とか…。

前機種のゲーム、今でいう3DS、PS3、WiiUだ。
中古のソフトもAmazonの新品も安くなって遊びやすいと思う。だがちょっとまってほしい。
最新のゲームが面白すぎて過去のゲームを触る時間は正直無い。そう思わないか?
中古ショップで「これ安!!買おう!」良いんだが、どうせやらない

ゲームってのは積む為にあるんじゃねえ。選択肢を増やしてはいけない
PS Plusでまあまあやりたかったゲームが配信されて触ったか?中古のゲーム触ったか?
自分に言い聞かせて全て売った。
3DSに至っては俺全部のゲームクリアしないで売ったからね。
手軽にスマホで遊べる時代に携帯ゲームをするのはベッドの上くらいなもんだ。

Vitaは売らないよ、ギャルゲー専用機だからな…。

まあ何より、ゲームってのはかなり良い趣味だ。出口を考えるならハイリターンだ。
早く売れば売るほどペイがある。だからやってないならさっさと売っちまえ。

あとPS VRも売った。Viveを買うための資金にするんだ。
PS VRで出たソフトって大体Steamにあるからね。
DOA X3くらいじゃねえかな。PSにしかないの。




  • 漫画・同人誌
さっきも言ったが電子派だ。ただ売るのが面倒(重いし)なんでな。一部残ってる。
読んでないモノを読んでから売るの大変で、2ヶ月もかかった。
しばらく漫画読みたくない気分にさえなった。

同人誌はまあ……1回読んだしいいかみたいな。エロの方は割と困るけどね。
オリジナルはDLあるけど二次創作は厳しいし。

あと画集、ビジュアルファンブックとも言う。あの辺は残してる。
電子版があるならそれに越したことはない。紙でしか無い物が多くて仕方なくな。
まあ1回しか読んだことねえのばっかだけど……。


  • ガジェット類
ガジェットも売ると一定の金になる。良い趣味だ。
前のスマホ、昔のWALKMAN、使ってないモノは全部売ってしまった。
もう今はスマホでストリーミングで容量気にせず音楽を聴く。Bluetoothイヤホンで快適な生活が出来る時代になっている。
俺はSONYを愛していたがWALKMANもXperiaも全て手放した。
iPadも売って新しいiPadが欲しいとも思ってる。

そういえば売る時まとめて駿河屋のかんたん買取に出したけど、キーボードとか受け付けてんのかわかんねぇな……


  • 財布・ポイントカード
流石に完全に捨ててはない。免許とか持たなきゃだし。

で、カードが入るマネークリップに変えたんだが、これが快適。
小銭が出るのはゲーセンとラーメン屋くらいだ。その時はポケットに入れてる。
ポイントカードも全て処分・電子版に以降した。ポイントが貯まるからもったいない、とその店に執着するのは店の思う壺だ。財布を圧迫するだけなんだよね。
せいぜいポイントの還元率って1%とか、しょうもない割引プレゼントとかそこらだし。

アニメイトはスマホで出来るけど他のアニメショップ、流石に対応が遅いとも思う。
オタクと電子決済なんて一番相性良さそうなのにな。

財布(便宜上財布と言う)に入れてるのは免許証・保険証・クレジットカード・銀行キャッシュカード。
これ以上は必要ない。童貞だからコンドームも要らないしな。



  • 抱き枕カバー
抱き枕は2つ持ってるが、まあ流石に1つしか置けないわけだ。
嫁(死語)はたくさん居てもローテするのも結構面倒なわけで。
しばらく使ってないのは全部売った。抵抗あったけどね。
壁に飾るという手もあったけど、思い切って手放した。


  • CD
音楽はストリーミングかDL購入でいい、CD買っても取り込めばゴミになるしね。
同人CDならまだしも、今は基本アカウントあれば再DL出来る、DRMとかで端末の縛りも無いし。


  • ライブTシャツ・タオル・ブレード系
ライブにかなり行かなくなった。
このブログの読者ならかなりライブ行ってた事がわかるでしょう。月1で行ってた。
一番ブログで伸びてるカテゴリだった。

Tシャツ、まあその日にしか使わないわけですよ。買わないと会場費やらで運営の収益にならない。
でも買った日以降使うことはなかった。寝巻きとして使う手もあるけどそんなに必要ねえし。

だから全部売りました。タオルとか開けてないの大量にあったしね。
ブレードはキンブレ1個だけ残して全部売りました。


  • フィギュア・ねんどろ系
ねんぷちは全部売った。ねんどろいどとフィギュアは一部売りました。
場所を取るというのもあるけど、飽きもあった。
安いもの大量に買って部屋を埋めたりもしてたし。
地震で破損したものも売った。

もちろん気に入ってるフィギュアは取って置いてあります。
バチクソ綺麗な部屋におっぱい丸出しのサノバウィッチの椎葉紬が居たら結構面白いじゃん。


服全部捨てました。
オールシーズン黒スキニーと白T、黒カーディガン、あとコート1枚で過ごしてます。

ファッションが好きで仕方ない人は別に良いんですけどまあ大半の人間は服とかみないんですよ。
おまけに正解がないクソみたいなカテゴリ。俺みたいな陰キャは制服が好きだったし、私服なんてなかった。
口を開けばダサい・量産型とか言われて絶対に褒められないカテゴリなんですよ。

で、基本的に科学や理論で説明するのが好きな僕はモノトーンコーデだけ残しました。
モノトーン、つまり白と黒。スーツの配色ですね。きちっとしてるように見えるし、これ以上のモノは絶対ないんですよ。
スキニーでスラッと見える。黒靴下と黒い靴とあわせれば足が長く見える。

ちなみに理論上完璧な服ですが、「無難過ぎる」とかいう意味不明な批判もありますので、一応批判ゼロではないです。ファッションてのは自己表現ではないんですよ。
人が関心を持つのは内面、だが関心を持つまでに内面の一番外側である外見に気を使え。まあ理論としてはわかる。
しかし俺みたいな根暗は顔も見ねえ、服もみねえ。地面見て人と話すからな。
つーか俺誰にも見られたくないんだが。俺が見ないんだからお前も見るな。

見た目で判断の話で言ったら強面の人間が金髪でチェーン首にかけて葬式に来ても黒髪スーツで来ても怖いのは同じだし別に葬式舐めてるかなんてわかんないし、
不良が猫拾ってれば褒められるような世間ですからね。だいぶ適当でしょ。

要するにファッションが好きな人間は合法的に人を貶める事が大好きなので、性格悪い人はこだわればいいと思います。

「見た目しか見てない!」「内面を見ろ!」両方正しくないんですよ。
世間はどっちも見てません。基本的に社会人は壊れてるので不規則な動き(スーツを着ないとか)に違和感が発生してエラーを吐くわけです。

ちなみに同じ服しか無いと朝選ぶ手間がなくなるのでおすすめです。スティーブ・ジョブズのマネです。
その手間が楽しいと思ってる人はそのままでいいんじゃないかな。
同じ服だと印象つけられる利点もあれば、「お前いつも同じ服だな」って突っ込まれる可能性もありますね。(普通はそんな人の格好気にしないし突っ込まないと思うけど)


  • 見栄・他人に見られるという気持ち
日本人は世界でも類を見ないくらい他人を気にしてるし、いちいち他人がすることなす事に口出ししてきます。
基本的に陰湿なので「俺はこれが俺だ!」というアメリカンスタイルの強い意志を必ず持ちましょう。
ブランドモノもよっぽど好きじゃなければ買うのは辞めましょう。あのソシャゲより利益率が良いのは高いから欲しいっていう人間が多いからなんですよ。Cygamesを越えるブランド達、ヤバくねえか?


 こんな所でしょうか。
人間、収納があればそれだけ物を埋めようとしてしまいます。
何故買うのか?何故買って使わなかったか?を反省しましょう。
購買というのはQoLを上げるための最も割の良いギャンブルなんです。


ミニマリズムの考えを実践してどうなったか?



僕はミニマリストではないし、今後も名乗ることはないですし、ミニマリズムを参考にして生きてるただのオタクなわけです。

まあ、ただ退路を断った事でいくらかマシな生活になったと思うんですよ。

PS3,3DS,WiiU,PS4,Switch,Steam……死ぬほどゲーム積んでたわけですよ。
「ああ、あれやりたいんだよな」って思ってあまりにも選択肢が多くて、どれから手を付ければいいんだ、と悩んだ挙げ句手軽に出来るソシャゲに逃げたりしてました。

選択肢はあればあるほど“選択肢疲れ”を引き起こします。
昔みたいに64やPS2しか持ってなかった頃は同じゲームを死ぬほどやって、それが楽しかった。
でも今は社会人になって金が増え、ゲームを買う金くらいなら困らない。で、全部買う。結果選択肢しか増えていない。
そういうのは美しく無いなぁ、と思ってます。

結果なんですけど、ずっと気になってたDDLCプレイしたり、さよならを教えてをプレイしたりとか、夏目友人帳とか見たりしてた。
社会で疲れたオタク、「気になってるし、いつかやってみたい」と思ってる物に腰が重いんですよ。
Undertale気にはなってるんだけどね~とか。
仕事で疲れ、帰ってきて、気になってる物が気になってるままで終わって、キモオタクでもなんでもないただのキモにしかならないというのは本当にもったいない事です。

で、「は?じゃあ部屋の物全部売ったら積みゲー消化し始めるんかい」とゴネるオタクも出てくるかもしれないけどそういう事じゃない。

今回のテーマは選択と集中。
「色々な物を省いてやりたいことに集中出来る環境を作りましょう」というミニマリズムの考えを実践したからって急に全てのことが上手く行くような森羅万象を解決する魔法の考えなんかじゃあない。
この忙しい現代社会、朝服を選び、SNSを確認。会社のメールを確認し…ああ、部屋Yシャツはどこだ…とか1日の中で壮大な選択と決断を強いられているんですよ。

人は一日9000回の決断をする
と言われています。
選択と決断着実に疲弊させてきます。その体力が無くなる選択というハードルをあらかじめ撤廃した動きやすい環境を作る。
その上で動きましょうね、というお話でした。

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